記事の信頼性
記事を書いている私はこれまで私立高校で10年間様々な生徒に英語を教えてきました。
私の実際の指導実践の中から皆さんの役に立つ内容をお伝えしています。
今回のお悩み
ゼロから英語を勉強するなら何をしたらいいですか?
こんにちは。今日はこれから英語学習を始めようと考えている方へオススメの学習方法やモチベーション管理の方法をお伝えします。
私自身、英語教師であるにも関わらず何度も勉強を挫折してきましたが、その経験は、きっとみなさんの役に立つのではないかと思います。
英語の学習を始める前に目標設定を!
まずは目標設定を正しく行いましょう。
英語は4技能(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)に分かれていますがあなたが必要な技能はなんでしょうか?
英語で資料を読むだけですか?
メールを読んで返事を書いたりもしますか?
それとも会話でのやりとりをしなければいけませんか?
それぞれの目標に合わせて勉強方法、勉強時間、技能習得までの時間は大きく変わります。
「英語ができるようになりたい!」とは非常に漠然とした状態なので、まずは4技能のうちどの技能が必要なのか決めましょう!
技能別習得難易度(完全な私見)
【難易度★ リーディング】
一番簡単な技能はリーディングです。中学校までの文法知識があれば単語の意味を調べるだけでかなりの英文を読み解くことができます。実際、旧センター試験も中学校の文法知識だけで8割以上解答することができるようです。
英文が読めるようになれば、「英語できるじゃん」という気分になれてその後のモチベーションにもつながっていきます。
なのでゼロから英語の勉強を始めるならリーディングから始めることをオススメします。
長文の勉強方法についてはこちらを参照!高校生用に書いた記事ですが、これから英語を始める社会人のみなさんでも実践できる内容です!
【英語長文読解のコツ】読解を得意にする勉強法とマインドセット
【難易度★★ リスニング】
続いて難易度★★はリスニングです。
リスニングはリーディングを音声にしたものですから、リーディングがある程度できるようになった人はリスニングの勉強をすると比較的負荷が少なくて済みます。
難しいのは、書いてある通りに発音されないということ。音の変化のルールを覚えて、実際にそのルール通りに音を聞き取るための練習が必要です。詳しくはコチラの記事のリスニングの項目を読んでみてください。
リスニングは聞くのをやめてしまうと力がどんどん落ちていきます。勉強する時間帯を決めておいて、10分でもいいので英語を聞くようにしましょう。(もちろん聞き流しではダメですよ。きちんと音の変化のルールを意識して何と言っているか考えながら聞きましょう!)
【難易度★★★ ライティング】
難易度★★★はライティングです。ライティングになるとグッと学習の難易度が上がります。私もそうでしたがリーディングやリスニングがある程度できても、実際に英語を生み出す作業は想像以上に自分の知識を試されます。
ライティングの難しいところは添削が必須だということです。どんなに見返しても何かしらのミスは残ります。オンライン添削サービスなどを利用すればかなり安価に添削をしてもらえますのでぜひ活用しましょう!
「アイディー」なら既存の講座の他に持ち込み英文の添削もしてくれます。日本人の講師の先生もいるので英語でのやりとりができない人でもしっかり学習できます。1回たった166円という値段設定もかなり魅力的ですよね。
【難易度★★★★ スピーキング】
最後の関門はスピーキングです。しっかり会話ができるまでスピーキング力をあげようと思うとかなり時間がかかりますし、学習の負荷が大きいです。
最も大変なのは、英文を作る瞬発力が求められることです。ライティングなら時間をかけて英文を作ることができ、失敗したら書き直すこともできます。スピーキングではそれができない点で難易度は最高だと思っています。
スピーキング力を伸ばすには英語を話さなければいけません。オンライン英会話のサービスも数多くありますが、ある程度しゃべれるようになってから始めようとする人がほとんどです。
しかしこれは間違いで、リーディングからライティングまでの学習をこなしてきた人ならすぐにでもオンライン英会話を始めるべきです。実際に英語を話すという経験値は他の学習方法で代替することはできません。
最初はたくさん間違えるし、言いたいことは言えないし、講師の先生に「What do you mean?」と聞かれた時はそのままレッスンを終了したくなります。(全て私のことですね)
でもその経験を重ねることで少しずつ話せるようになっていき、それが次のモチベーションになっていきます。スピーキング力の向上を目指す人はできるだけ早く英会話のレッスンを始めましょう!
私も利用しているオンライン英会話サービスをご紹介します。
Best Teacherは何と言っても英作文➡︎英会話というレッスンの流れを取ることが最大の特徴です。
これ、面倒くさいというレビューも見かけますが、はっきり言ってその人たちはちゃんと英作文やってないでしょ?ってくらい効果は大きいです。
英会話の事前準備として英作文があるので、自分の話したいことをかなり準備してレッスンを受けることができます。
当然、英作文自体も添削してもらえますので、ライティングの練習にもなります。
料金も平均価格なのに英作文とスピーキングの両方が鍛えられるのはかなりお得ですよ!
モチベーション=必要性、切迫感、危機感
モチベーション管理は学習にとってかなり重要であることはいうまでもありません。
私も、かなり気持ちにムラがある性格で、やらなきゃいけないのにやりたくないという状態になることが多いです。
そんなとき考えるのは、「必要性」「必要性」「切迫感」「危機感」です。
英語ができないとヤバい!と自分に思い込ませると自然と勉強に集中できます。
「英語ができるようになりたい!」とか「英語ができたらかっこいい!」という目標で勉強をすると大抵うまくいきません。
「会社で英語のプレゼンをしないといけない」などはっきりした目標が必要です。英語ができないと終わる!くらい追い込まれないと人はなかなか続けられないと思います。
まずは自分がなぜ英語を勉強しなければならないのか、英語ができないとどうなってしまうのかを強く想像してみましょう。
そしてモチベーションが下がった時は、もう一度英語ができないままの自分を想像して自分自身に危機感を持たせるとまた勉強へ向かっていけます。
何か高尚な目標である必要は全くありません。
「必要性」「切迫感」「危機感」。これを感じることができた人は強いです。
英語学習は長期計画で考えよう!
英語ってすぐにはできるようになりません。
少なくとも1年くらいは続けないと力にはなっていきませんね。
上でご紹介した難易度で最も簡単なリーディングでも英語力ゼロから始めるなら1年はかかると思います。
それを見越して計画は長期で考えましょう。
例えば今から勉強を初めて次の英検で1級を取るとかは不可能です。
資格取得を目指すなら少なくとも1年後、難易度によってはそれ以上の期間を設定して逆算して勉強をしていきましょう。
実際に今の自分の状態をチェックしてみましょう!
チェックリスト
- 最終目標は?➡︎TOEIC?英検?会社のプレゼン?➡︎それはいつ?
- 今の自分の英語力は?➡︎英語の学習を始める前に目標設定を!の技能別難易度でどこからできそう?
- 一日の勉強時間は?
- 最終目標達成までに必要な時間は?
私の場合は
私の学習計画
- 最終目標は?➡︎英検1級合格
- 今の自分の英語力は?➡︎リーディングは完璧、リスニング・ライティングもまあまあ(過去の受験結果から)、スピーキングは❌
- 一日の勉強時間は?➡︎通勤時間合計30分+18時〜22時(4時間)
- 最終目標達成までに必要な時間は?➡︎1,2ヶ月では無理、半年くらいあればいけそう。=6月からスタートして10月の試験でチャレンジ、ダメなら1月の試験で必ず合格する
ツッコミどころ満載ですが、自分の学習計画のアウトラインだけでもわかると明らかに目標を持って学習に取り組めます。
これから学習を始める人もまずは計画を立てることから始めてみましょう!
終わりに
以上です。
本記事ではこれから英語学習を始める社会人の方へ向けて基本的な戦略をご紹介しました。
英語ができるとかっこいいですし、お仕事の幅もかなり広がるし、いいこと尽くめです。
モチベーションを無くさずに学習を続けるためには、目標設定、学習の順番、計画性が重要だと思っています。
私も英語教師をやっているくせに何度も勉強は挫折してきました。今もまだ英検1級へ向けて学習をしているところです。
今回の記事で書いたことを実践し始めてから学習が続くようになり、英語力の向上も感じるようになってきました。
この記事を読んだ一人でも多くの方が学習をやり抜いて、英語力を身につけてくれたら嬉しいです。
TAKO