記事の信頼性
記事を書いている私はこれまで私立高校で10年間様々な生徒に英語を教えてきました。
私の実際の指導実践の中から皆さんの役に立つ内容をお伝えしています。
こんにちは。今日は英検1級の読解問題の対策を解説します。
単語力や文法力はもう当たり前の話なので、今回は別のお話です。
単語力や文法力以外に英検1級の長い英文を攻略するにはどんな力が必要で、どう勉強すれば良いのかを解説します。
一般的な対策や勉強で物足りないと感じている人、これから英検の勉強を始める人はぜひ最後まで読んで見てください!
今の読解力は?
これからお話しする英検1級の読解対策は以下の人を対象にしています。
ココに注意
英検準1級の読解問題を解くときにわからない語彙がない
英検準1級の読解問題を解くときにわからない文構造、文法事項がない
今回の記事では語彙や文法以外にどんな力を伸ばすと読解力がつくのか、英検1級合格へ向けて私が今実践していることは何なのかをご紹介します。
語彙力が足りないと感じている人は高校教師が実践する英検1級単語勉強法をご覧ください。
文法力が足りていないと感じている人は【高校英文法勉強法】英作文で定着を目指す!をご覧ください。
読解力のスピードは?
英文を読むスピードはword per minute(wpm)という指標で表現されることが多いです。これは1分間に何単語読めるかというものです。
word per minute(wpm)=1分間に何単語読むことができるか。
例:100wpm=1分間に100単語読むことができる。
まずは自分のwpmがどれくらいなのかを知るところから始めましょう。英文とタイマーを用意して音読をしましょう。長めの英文があるなら60秒を測ってタイマーがなったところまでの語数を数えましょう。
英文が短いなら30秒を測って読めた語数を2倍します。
きちんと意味を取りながら読みましょう。「読解」ですから意味取れないとダメですよね。
ライティングの時間、リスニング開始前の下読み時間などを考慮すると150wpmくらいは最低でも必要になるのではないでしょうか。
どうやって読むスピードをあげるのか、具体的に解説していきます。
私は現在(2020年7月25日時点)174wpmでした。使用したのはこちらの54ページです。
後ろから前に戻らない
一つ目は「後ろから前に戻って読まない」です
次の英文を見てください。
練習問題
The boy whose father is a doctor is playing soccer with his friends.
この英文の意味を取るときに「お父さんが医者である少年は友達と一緒にサッカーをしていた。」と考えてしまうと読むスピードが遅くなってしまいます。
具体的には黄色の線を引いた部分は英語を後ろから前に読んでいる箇所です。この「後ろから前」をすればするほど英文を読み切るスピードは落ちます。
この英文を読むときも「その少年、お父さんが医者の、サッカーをしていた、友達と」というように左から右に読み続けられるように訓練をしましょう。最初は難しいかもしれませんが少しずつできるようになっていきます。
ココがポイント
①後ろから前に戻らない。
②左から右へ目を動かし続けながら意味を取っていく
英語以外の知識も重要
英検の公式サイトには英検1級で扱う話題に関して次の記載があります。
社会生活一般、芸術、文化、歴史、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジー、ビジネス、政治など
この記載の通り英検1級では私たちにはほぼ馴染みのない文化や歴史や技術などに関する英文を読むことになります。
この場合、触れらている話題について知識を持っているとかなり英文読解が楽になります。
私も以前英検1級に挑戦したとき言語学に関する話題が取り上げられていました。ノーム・チョムスキーの言語理論に関する記事だったのですが、みなさんノーム・チョムスキーってご存知ですか?
言語学の世界でも超超超有名な人物ですが言語学を学んだことがない人は普通知らないはずです。ましてや言語理論とか言われても???って感じですよね。
各分野について知識が少しでもあれば英文を読むときの手がかりになります。英語の知識を増やすのはもちろんですが、教養を高めることも英検1級対策には効果的です。
ココがポイント
色々な情報に触れて教養を深める
こちらの参考書は英作文対策用ですが、記載されている「コンテンツブロック」はそのまま各分野の知識としても活用できます。英作文対策も兼ねて効率よく勉強できますよ!
英検1級の読解
今回もお越し頂いてありがとうございました。
本記事では英検1級の読解問題の対策方法についてご紹介しました。
英検1級は全ての技能をバランスよく得点できなければ合格ラインに乗りません。
読解問題だけ、語彙問題だけ、ライティングやリスニングだけできてもダメです。
合格ラインに乗るためにはどの分野の対策も欠かせません。
その中でも読解力については読むスピードをいかにしてあげるかが英検1級の対策になります。
ぜひ意識して見てください!
TAKO